5年前、突如として数十の街や村、国が消えた。
滅んだのではなく、まるでそこには、最初から何もなかったかのように…。
そして、一つの噂が広まった。
『マオウの仕業』だと。
どこから始まったのか分かりもしない、途方もない噂。
しかし人々はそれを信じ、すがり、
そして、マオウには懸賞金まで掛けられるようになった。
『懸賞金の話って本当っ??』
一人は、国を救うために。
『私は…私は前に進みたいんです…っ!』
一人は、決着を着けるために。
『逃げ出せるなら…何でも良かったの…』
一人は、ただ…逃げるために。
それぞれの小さな歯車は
やがて、大きな歯車を回し始める